秦野終活と延命

秦野終活、秦野介護施設の選び方、秦野相続

厚生労働省から出されている「終末期医療のあり方について」(2008年2月14日日本学術会議 臨床医学会終末期医療分科会)によると延命治療とは以下のように説明されています。

 

 

 

延命治療とは、一般的には”何らかの治療行為を行わなければ死に至るはずのものを、生きながらえさせる”ための治療としての意味合いで使われている。がん、心臓病、アルツハイマー病に対する”代替療法”を延命治療法として取り扱っている場合もあり、すぐに死に至るような病状ではなくても使われることがある。また、無駄な医療行為との意味合いが含まれて使われることも少なくないが、延命治療を行うことと、行っている延命治療の医学的無益性の判断とは本来別の問題であると考えられる。さらに治療内容は人工呼吸器や補助循環に止まらず、終末期では 輸液管理や栄養管理までが延命治療に含まれることが多い。

 

 

 

延命治療は、治すことという言葉が含まれますが、その治療で治るというわけではなく、あくまで「命を延長させる」だけの治療のことを言います。根本的にその状態を治すための治療ではないということです。誤解されやすいのですが、延命治療という言葉自体、無駄に命を永らえらせる治療と思われがちです。

 

 

 

しかし、例えば延命治療の一つである人工透析では、それを行うことによって、命を延長でき、仕事をしたり趣味を楽しんだり、その人らしい生き方を謳歌できる場合もあります。

 

 

 

心肺蘇生法
心臓が呼吸も止まってしまっている場合に、肋骨の中央部にある胸骨を心臓の代わりに圧迫することによって、血流を保たせ、心臓と肺(呼吸)を蘇生させる方法です。

 

 

 

人工呼吸器
自力で呼吸が出来なくなった場合に、肺に空気を押し込み酸素を取り入れさせるための機械を人工呼吸器と言います。

 

 

 

昇圧剤の使用
死期に近づいてくると、血圧が徐々に下がってきます。
その下がってくる血圧を保たせるために使われるのが昇圧剤です。

 

 

 

輸血・血液製剤
出血が止まらない場合など、血液の量を補うために施されるのが輸血。

 

 

 

人工栄養法
点滴で高カロリーの輸液を入れtり、胃ろうをつくったり、鼻からチューブを入れれて栄養補給を行います。

 

 

 

医療技術の進歩で多くの命が救われる一方、回復の見込みがないにもかかわらず、目の前の患者を死なせないためだけの治療が行われていることに対する疑問を感じる人も増えてきました。単なる延命が患者自身にとって幸せなことなのか、患者の尊厳が守られるのか、さらに医療費がつぎ込まれることにより、経済的な負担も掛かります。

 

 

 

しかし一度始めてしまうと延命治療をやめることは躊躇されます。 日本では尊厳死に関する法律が整っていないため医師や医療機関が殺人罪に問 われる可能性もあります。もしあなたが延命治療を望まないのであれば、延命治療を拒否する「尊厳死宣言書」を作っておく必要があります。

 

 

 

自然な死を迎えるときは、食べ物が食べられなくなり、やせ細って静かに息 を引き取ります。 無用な胃瘻は、自然な死を邪魔することにもなりかねません。もし患者の意識がはっきりしている時に、「尊厳死宣言書」を作成しておけば、家族は医師と相談して、補液の中止を行っても、これは倫理的に認め られることです。

 

 

 

栄養補液を少しずつ減らしていけば、結果として尊厳死となります。 「そして、延命治療を拒否したいのであれば家族に伝えておくことが必要です。自分は延命治療を受けたくないと思っていても、家族は少しでも長く生きていて欲しいという気持ちから、延命治療を行う ことが多いからです。

 

 

 

自分の意思を全うするためにも尊厳死の意向を示す書類を作成し、さらに家族にも伝えておくことが大切です。

 

 

 

日本では患者を安楽死させた事件では、いずれも医師の有罪判決が確定しています。オランダ、ベルギー、アメリカの一部など安楽死を合法的に認めている国や州があります。

 

 

 

その他、「終末期医療の事前指示書」といい、延命治療、救急処置のひとつひとつについて具体的に明記し、自分の意思を記しておく文書があり、心臓マッサージや人工呼吸器の装着などを記載していきます。

 

 

 

(参考 厚生労働省終末期医療のあり方 一般社団法人終活協議会)

 

秦野終活、秦野介護施設の選び方、秦野相続